大人(成人)の矯正歯科治療

　大人の矯正治療とは、成長が止まった段階からの治療で、一般的には高校を卒業した18歳ぐらいからの矯正歯科治療を指します。近年、きれいな歯並びに対する認識が高まり、成人した大人の方でも歯科矯正治療を受ける方が増えてきています。

　あごの成長が止まった大人の矯正治療では、成長が著しい子供に比べて、歯が動く範囲が小さいなどの制約があります。しかし、大人は歯並びを治したいという自らの希望で矯正治療を始めるので、治療に対する理解や、治療中のケアがしっかりでき、結果的に満足される方が多いのが特徴です。

銀歯や差し歯があっても矯正は可能ですか？

　成人の方は、メタルクラウンや差し歯などによって虫歯を治療した歯が混ざっている方が少なくありません。歯の状態を詳しく調べる必要がありますが、銀歯や差し歯であっても歯の根がしっかりしていれば矯正治療を行うことが可能です。


歯周病と診断されていますが、矯正治療ができますか？

　３０代以上の７割が歯周病という調査結果もありますが、歯周病も軽度であれば、適切なブラッシングを欠かさないなどの注意を払えば、矯正治療を行うことは可能です。状態によっては歯周病の治療を終えてから矯正治療に取り掛かる場合もあります。


目立たない矯正装置はありますか？

　 セラミックでできた透明のブラケットをつけることで、目立たない矯正が可能です。逆に、カラーゴムを口紅に合わせて選んだりするなど、矯正をおしゃれに演出することもできます。